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円形脱毛症を治すには薬を使う場合もあります。血管拡張薬や抗アレルギー薬、ステロイド薬などが有名です。中でもステロイド薬は広く使われています。外用薬、内服薬、注射など投与の方法もいくつかあり、円形脱毛症の種類や症状などに応じて選択していく必要があります。
ステロイド薬というのは、円形脱毛症以外の症状や病気でも幅広く使われています。それだけ効果が期待できるもので、特にアレルギー性の病気や膠原病などを治すときにもステロイド薬が大きな役割を担っています。ステロイド薬は、炎症を抑える、免疫を抑制する作用を持っています。円形脱毛症は免疫異常によるもの、という説もあり、ステロイド薬によって円形脱毛症が治ったというケースもたくさんあります。
ステロイド薬で円形脱毛症が治った、と言っても、症状によっては全く効果が現れない場合もあります。そのため治療をしながら、少しでも効果がでているか、治ってきているかなどを診断しながら投与していくことになります。ステロイド薬での治し方は、普通の薬の投与方法とは少し違います。まず、必要量のステロイド薬を一気に投与し、その後効果などを見ながら投与量を少しずつ減らしていきます。
ステロイド薬を注射で投与する場合もあります。これは円形脱毛症の重症なケースでときどき行われるようです。パルス療法というのは、ステロイドを多量に投与する治し方で、投与量によって、セミパルスやミニパルスなどという呼び方をする医師もいます。このパルス療法は、だいたい3日間を1クールとして行っていきます。内服とは違い、点滴でステロイドを投与していくため、身体に与える影響も大きく、しっかりとした管理の下で行っていきます。それ故、身体の状態が良くない場合には、この治療を受けることができなかったり、延期になることもあります。このように書くと、パルス療法に抵抗を感じてしまう人もいるかもしれませんが、長期に渡って内服を続けていく場合にくらべれば、副作用が少なくすみ、劇的な効果が見られることもあります。
ステロイド薬は円形脱毛症にとても効果的なものですが、副作用が問題になりやすい薬です。ステロイド薬は免疫抑制作用を持っていますので、風邪を引きやすくなったり、傷口から感染しやすくなります。また、強い薬なので消化器系の臓器にダメージを与えてしまうこともあり、胃潰瘍などを起こすことがあります。これに関しては、医師がステロイド薬を処方するときに胃薬なども一緒に出してくれるのでそれほど心配ありません。他にも、精神症状として不眠、苛々などが起こったり、身体がほてる感じが現れたりもします。ムーンフェイスと呼ばれる、顔が丸くむくんだようになる副作用もあります。長期にステロイド薬を服用すると、副腎皮質の機能が衰え、ステロイドなしではいられない状態にもなってしまいます。これらの副作用があるため、ステロイド薬を使いたがらない医師もいるくらいです。円形脱毛症の治し方は他にもありますので、他の方法を試みてからステロイド薬の治療を考えてみてもいいのかもしれません。ステロイド薬で治したいという人は十分に医師と話し合って選択することが大切です。
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